うみをすすむ

0歳10ヶ月、網膜芽細胞腫(レティノブラストーマ)という目の小児がんで右目を摘出した息子との日々のこと。病気と向き合う記録。

大人になったら

お花見の会で友人が
僕の先輩に同じ病気の人がいたんだ という話をしてくれました。

大学で知り合い、何故か卒業後、出会って5年目ぐらいに食事の席でいきなりカミングアウトされたとか。
「おれ実は片目見えてないんだー」とさらっと。そして義眼も取り外してみせてくれたようで。

友人はそれまで全然気づかなかったそう。
何故5年経ってからカミングアウトだったのかは分かりませんが、彼はよくそういったカミングアウトをされるタイプのようで、信頼もしていて話したくなったんだろうなと思います。

私も気になっていた見え方の話。
・単眼でも遠近感を得ることはできている
立体視のようなものもある
(両眼のそれとはおそらくちょっと違った感じで独自の進化を遂げている模様)

だそう。
やはり幼少期から片眼であると、それが当たり前なので視覚での不自由さというのはそこまでないみたいですね。


もっと色々聞いてみたいなぁ。
病気のことを超えた、その先の話を垣間みることはなかなか機会がありません。
しっかり社会で歩んでいるひとたちがいるってこと
それだけでも嬉しいのです。

みんな多かれ少なかれ何かを抱えているし
どう生きていくかは自分次第。
でも病気を超えるまで。そしてその先へしっかり進んで行ける土台は私たちが作ってあげなきゃなと思います。