うみをすすむ

0歳10ヶ月、網膜芽細胞腫(レティノブラストーマ)という目の小児がんで右目を摘出した息子との日々のこと。病気と向き合う記録。

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

網膜芽細胞腫をみつけるには

網膜芽細胞腫は0歳~未就学5歳くらいまでに発生する目のがん(小児がん)です。 まだはっきり異変を口にできない本当に幼い時期に発生するため、周囲の大人が異変に気付くしかありません。稀少がん(15000人に1人という確率、日本で年間80人ほど)のため、あ…

祖母の死と息子の生

大好きだった祖母が亡くなってちょうど一年 凛として力強く、優しい祖母は私のあこがれでした。そして息子が生まれてもうすぐ一年が経ちます。臨月で里帰りして一週間ほどたった時に 近くのケアハウスにいた祖母が風邪をこじらせて入院。当初は数日で回復す…

義眼づくり(2)

しっくりとはきていた本義眼。 ただこの前の調整で眼脂が増えたのと眼の開きがすぐに大きくなるのは気になっていて、 義眼師さんに相談にいきました。結構頻繁に行っていますが、実は義眼屋さんは私たちの生活圏内にあるのです。 多分すごく幸運なこと。やっ…

義眼のはめはずし

懸念していた義眼のはめはずし。 本義眼になったその日に義眼屋さんで一度練習があって、結構すんなりできて。 自宅でもその日にスムーズにできるようになりました。案ずるより生むが易し息子の目の形もあるかもしれませんが、入れやすいです。まだ一ヶ月も…

病院のこと

網膜芽細胞腫の治療には「眼科」「小児科」「義眼屋さん」3つをまわる必要があります。 ※病院よっては「小児眼科」があったり、眼科、小児科が一緒になっていたりするかもしれません。私が行っているところは分かれています。※あくまで私の行ってる病院の状…

外来 2014.2月(記録)

本義眼をしてのはじめての外来まずは小児科。 腫れやしこりがないかどうかのチェック、お腹の触診、喉チェック。 異常なし。あとはまだ小さいので発達チェックも行ってもらいました。息子まだ立つ気配なし。そして気になっていたのがまだまったく歯が生えて…

まわりへの報告のこと

まわりへの説明をどうしようかと言う時 つながりのある人には早い段階に文章で報告しようと決めてました。この病気を説明するにはネガティブワードのオンパレードになってしまう。 「小児がん」「眼球摘出」「手術」「義眼」「転移、再発」… 目に癌ができる…

ファースト義眼その後

今の所一週間おきに義眼やさんに行っています。まだ手術から一ヶ月(信じられない)変化が大きいみたいでたった一週間でぴったりと思っていた義眼はちょっと違和感が出てきてしまいました。といっても周囲の人が気になるほどではないんですけどね。 先日の調…

入院から手術まで(2)

12月28日朝、院内の保育士さんがきて息子を見てくれている間 私、夫、母の三人で再度説明を聞きにいった。今度は最初に見てくれた網膜専門の先生、小児科の先生3人。眼科の見地、小児科の見地、両方合わせても昨日の回答とほぼ一緒だった。 母ははじめて画…

入院から手術まで(1)

12月26日 夜 案内された小児病棟はとても広くて綺麗。 感染予防の為、両親と祖父祖母しか入ることはできず、ロックも厳重。病院は違えど 10ヶ月なのに息子は入院二回目。 そして付き添い入院も二回目。1歳未満は付き添いで誰かが入院する必要があるのだけれ…

ファースト義眼ができました。

ついに本義眼ができました。 息子のはじめての義眼。 義眼師さんが丁寧に仕上げてくださって、左の目とぴったりの目になりました。 じーっと見るとやっぱり前とは違うのだけれど 新しい目も悪くない。義眼師さんも「これがスタートです」そうおっしゃってて …