うみをすすむ

0歳10ヶ月、網膜芽細胞腫(レティノブラストーマ)という目の小児がんで右目を摘出した息子との日々のこと。病気と向き合う記録。

ファースト義眼その後

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今の所一週間おきに義眼やさんに行っています。

まだ手術から一ヶ月(信じられない)変化が大きいみたいでたった一週間でぴったりと思っていた義眼はちょっと違和感が出てきてしまいました。といっても周囲の人が気になるほどではないんですけどね。


先日の調整の時、年配の男性の方に話しかけられました。


「僕もね、同じくらいの時から義眼なんだよ。でも車も乗ってるしね、仕事も勤続何十年だよ。」

「僕の両親も小さな頃は色々手を尽くしてくれて心配してくれてたみたいなんだけどね、僕自身は不自由に思ったことはひとつもないよ。大丈夫だからね 安心して!」



そう息子に、そして多分私に向かってもゆっくりと朗らかに話してくださって、泣きそうになりました。実際に義眼で人生を歩んできた大先輩に言ってもらえたら安心する。



義眼やさんには息子と同じように、また色んな理由で目を失った方が沢山来ています。その空間はなんだろう、今まで体験したことのない空気を持っていて、優しさにあふれています。

息子が病気になるまで知らない世界でした。今、いつも元気をもらっています。