うみをすすむ

0歳10ヶ月、網膜芽細胞腫(レティノブラストーマ)という目の小児がんで右目を摘出した息子との日々のこと。病気と向き合う記録。

義眼がはずれて大変だったこと(2)

義眼がはずれる事態があってからすぐの週明けに
まず子供達にお話することになりました。
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ただ日にちはなく
どう説明するのか早く決めないといけない

嘘なく、分かりやすく伝えるにはどうしたらいいか
悩んだ末に紙芝居を作ることにしたのです
ただ時間あまりにもなく、簡単な形で4Pに。
紙芝居にしたのは絵があると想像しやすい、というのと
私も裏を見ながら抜けなく話ができる、という理由もありました。

構成は

(1)どちらがみんなと違う目なのか

具体的に右側だよ、ということ

(2)どうしてみんなと違う目なのか

赤ちゃんの時にこわい病気がやってきて、息子も家族もみんな一生懸命戦って、追い払ったけどその時の戦いで目はお空にいってしまったこと。
お医者さんがいなくなってしまった目の代わりに新しい目を作ってくれたこと。
新しい目がきてくれたから、もう大丈夫なんだよってこと。

(3)どういう風に違うのか

義眼は固くて、さわれたりする。
時々まわったり、取れちゃったりもする
でもみんなの目は取れないから安心してね。
同じように触ったりしちゃだめだよ
まわったり、取れたりしてたら教えてあげてね。ということ。

(4)違うってなんだろう

目が違うことは
みんなの背の高さが違ったり、顔が違ったりするのと同じで
特別なことじゃないんだよ。

これからも変わらず仲良くしてねということ


話す当日
息子に「横にくる?」と聞いたんですが、みんなと一緒に座ったままでいいと。
子供とはいえ40人近い人数に話すのはとても緊張したんですが
みんな最後まで真剣に聞いてくれました。

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終わったあと、息子がとびきり笑顔でホッとして。
自分のことだったから、こういう形でみんなに話せたの嬉しかったのかな



あとで事情を知っていたお母さんから
「坊くんの目がね、まわってたら教えてあげるんだ(なぜか小声で(笑)」
「坊くん、みんなと違う目だけどもう大丈夫なんだって〜」
など言ってたと聞きました。


次の日以降、目のことに触れてくる子は一人もおらず
いつも通り普通に遊んでいるそうです。


それぞれが理解してくれたこと、本当に嬉しかったです。(つづきます)

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