うみをすすむ

0歳10ヶ月、網膜芽細胞腫(レティノブラストーマ)という目の小児がんで右目を摘出した息子との日々のこと。病気と向き合う記録。

出会い

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先日このブログをきっかけにやりとりをするようになって

「坊ちゃんに会いたい」

と私達のところへ遠くから会いにきてくれた方がいました。
1歳の娘さんとご家族です。


娘さんはちょうど息子と同じくらいの時期、年齢に病気が分かって。
お父さんがメールをしてきてくれたのがはじまり。

いつか会えたらいいなぁと思っていたけれど
お互い距離のある住まい。だからこんなに早く実現するなんて!
(本当に本当にはるばるありがとう!)

会ったのは初めてで、会うまではドキドキだったけれど、そんな緊張はすぐに忘れてしまいました。
少しの間だったけど皆でお出かけして、時間がある限り話して。楽しかったなぁ~


娘さんは摘出してもうすぐ一年。
義眼もとっても綺麗に入っていて、とってもかわいこちゃん。
はじめ私も「あれ?どっちだろう?」と思ったくらい自然。
通い詰めて制作を頑張ったそう!さすがの仕上がり!


そして二人が並んで遊んでいるのを見ると、
坊は随分大きくなったなぁって。

だって初めて義眼をしたのは、同じ1歳くらいの時。
もう3歳、来年には4歳だもんねぇ


多分
病気がなければ出会うことのなかった二人。
病気がなかったら出会うことのなかった家族。
不思議な縁です。


もちろん、こんな病気にならなかった方が良かったと思います。
目を失うなんて無い方がいい。
義眼だって使うことにならなかった方が良かったと思います。

でも
懸命に前を向いていたら
いつか必ず何処かに繋がっているんだなーと。


あの日から閉じた扉もありました。
でも、それ以上に開く扉も沢山ありました。


心からこの出会いは嬉しかったし
またひとつ子供たちの世界も広がったような気がしています。



同じ日に、先日病院でお話ししたお母さんから良い報告もあって。
なんだかとても嬉しい一日でした。


今度は私達が会いにいくね。