うみをすすむ

0歳10ヶ月、網膜芽細胞腫(レティノブラストーマ)という目の小児がんで右目を摘出した息子との日々のこと。病気と向き合う記録。

日帰り入院MRI 2回目 2014.9月(記録)

退院後2回目のMRIでした。
月初の予定でしたが、まさかの突発性発疹にかかってしまったため延期。
MRIは予約がぎちぎちのため一旦予定を変えるとなると大変らしく、小児の先生がなんとか月中に滑り込ませてくれたようです。
感謝。

前回時間に余裕がなかったので、早めに入院しました。
乳幼児のMRIは「入眠」という作業が必要です。
MRI検査中にじっとしている事ができない為、計画的に直前に眠るようにしむけるのです。
しっかり遊ばせ、ご飯を食べさせ、でも直前まで眠らないように起こしておく。

普段の外出時などでもやりますが…これが思ったようにはいかないのですよね。


事前に感染症などではないかどうかのチェック(小児科受診)
身長、体重チェック
そして入院。
今回夕方に近い時間だったので、お昼ご飯を食べてから眠らせないようにするのは結構大変で。
私一人でなんとかなるかな、と思っていたけれど
小児病棟は半隔離病棟。ちょっと外出するのも大変で
身動きがとれないため結局義母にヘルプで来てもらいました。


いざ入眠となって、点滴をとり(この時血液検査用の血液もとりました)、
そして軽い眠剤の入ったシロップを飲ませて。
割とすーっと眠りに落ちて「今回はスムーズかも」と思っていたら

MRI撮影間近に起きた…  失敗。
ああ〜泣き声が聞こえる。

息子よ。そこで起きたら強制的に眠らされるのだよ。
ということで今回も直前に小児科医により薬を入れてもらい強制入眠となりました。

こうなると覚醒が自然でなくなるのですよね。
案の定ちょっと覚醒まで長引いてしまい、起きた時に薬がまだ聞いていてふらふらという感じに。


MRIの結果は良好。
転移と思われる所見は見られませんでした。すぐに眼科の先生にも確認してもらいましたが問題ないとのこと。
血液検査の結果もよく、貧血の数値もよくなっていました!
腫瘍専門の先生による解説は一ヶ月後です。


終わると夕方もすぎ、夜。
いつも緊張する入院だけどホッとしました。


眼科の検診は3ヶ月スパンになり、まさかの異動のため担当医変更
でも上司にあたるベテランの先生になったのでそれはそれで。(でもせっかく打ち解けてきたのになぁ 残念)
小児科は従来通り1ヶ月おき。
次回は小児科のみの外来です。


MRI二回目をすぎ、自分の中でひとつ区切りができたような気がします。
病気が分かって、手術、術後…
混沌の中を全力で走ってきた。知らない事だらけで
とにかくとにかく1日を生きていく。

だんだん病気の全貌が分かってきて、先生の話も知識的に飲み込めるようになってきた。

楽観視という訳ではなく
やっとまわりを見渡せるようになってきて
次のステップにいけるような、そんな感覚です。