うみをすすむ

0歳10ヶ月、網膜芽細胞腫(レティノブラストーマ)という目の小児がんで右目を摘出した息子との日々のこと。病気と向き合う記録。

義眼代と義眼師さん

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ちょっとあいてしまいましたが
すくすく交流会でも沢山話が出たこと。義眼代のことと義眼師さんのこと。

眼を失って
そしてこれから長い人生を歩む子どもたちにとっては
義眼というのは無くてはならない存在な訳ですが
義眼屋さんというのは数えるほどしかありません。

しかも手術を行った後
義眼とはなんなのか、からスタートな訳で
また義眼人口はそんなに多くはないですし、見た目の部分ですから皆さんそうそうオープンにはしておらず
このインターネット全盛の世の中でも情報がかなり少なく
また義眼の人など出会う機会もほとんどない。
そんな中、義眼を作っていかなければならない。

義眼師さんの中でよくお話にでてきたのは
水島さんでした。
神崎のナナメ読み: 義眼技師・水島二三郎さん(みずしまふみお・74歳)〜笑顔の優しい「お目々の先生」は、子供達へ愛情を注ぎ続けています

業界の中ではパイオニアともいうべき方。
この方をはじめ、素晴らしい技術を持った方がご高齢だということが問題になっていました。
もしいなくなってしまったら、誰に、どこに頼めば…

息子が義眼を、となって色々調べていますが
あまりこの業界は大きく進歩していないのかなと思います。
再生医療はもちろん大事ですが、
義眼のような人工のものは
今すぐにでももっと技術革新が可能(素材、よりフィットしたものを作るためには…など)なんじゃないのかなって。
でも義眼人口自体が少ないから競争もなく、なかなか進まないのかな。という印象です。

義眼の値段は10万〜20万の間。義眼屋さんによって異なります。
(還付される国が定めた義眼の値段は約半額。これは現実とかけ離れていてちょっとおかしいですよね。)
高価ですが個人的にはすごく高い、とは思いません。
オーダーメイドですし職人技。
需要を加味すれば対価としては妥当かなと思います。

でもここの義眼を試してみたいなーっていろいろ買える値段ではありませんし
すぐ完成、でもないから別のところにしてみるって
なかなかできない。
(私は今の義眼屋さんはいいなと思っていますが、別の方法での制作をされてるところはどうだろうとは気になります)

一眼入魂。
だから難しい。
それに義眼師さんとの相性もある。

息子の人生のパートナーになる眼。
これからも勉強していろんな可能性を模索していきたいと思います。

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先日NHKでやっていた 特殊メイクのプロフェッショナルの方。
眼の制作技術に釘付けで。圧巻でした!
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2014/0412.html

KAZUHIRO TSUJI

義眼の分野やって欲しいなぁ