うみをすすむ

0歳10ヶ月、網膜芽細胞腫(レティノブラストーマ)という目の小児がんで右目を摘出した息子との日々のこと。病気と向き合う記録。

義眼屋さんの選び方

「義眼ってどこで作るのがいいんですか?」

息子と同じように摘出した方で
これから作ることになった方から
そうメールを頂いたりすることがあります。

実は…これってとっても難しい!
何故なら最初に行った義眼やさんを変更することってあまり無いと思うんです。

理由は
義眼を使っている方の情報が殆どあがっていないこと
還付があるとはいえ全額ではなく高価なものであり、何個も作れない。
オーダーメイドで作っていくので出来上がるのに時間がかかり、義眼やさんへの愛着も出てくる。
そもそも義眼師さんは少ない!
ということ。
だから何処が良いっていうのが難しいのです。


でも良い義眼師さん、良い義眼やさんに作ってもらいたい。


皆思うところは同じ。






大体は手術をした病院(その他の病気でも診てもらっている病院)から紹介をされます。それが一つであればまずそこに行くのが一番いい。



でも病院によっては複数紹介される場合があります。

義眼を作り始めてから3年。今思う選び方のポイントです。

選ぶポイント

義眼やさんの場所

小さい頃は特に大きさや色、位置を変えたりと何度も調整が必要です。
なので自宅から行きやすいかどうかはとても重要。


自宅からの距離が近いというのが一番いいのですが、遠方でも通院のついでに寄れる、実家が近いなど、生活のパターンを考えて無理のないように通える、行けるところを選ぶと良いです。



※遠方の場合は大体郵送してくれます。合わない場合は返送して調整。
でもやっぱり本人を連れて通うのがフィットしやすいですし話も聞けるのでベストだとは思います。


病院への出張がある場合は曜日をチェック

義眼やさんは本社・営業所だけでなく必要のある病院には月に何度か出張されていてその日に行けば病院内で調整できます。

いつ出張されているのかをチェック。医師に聞けば教えてくれるかと思います。


担当義眼師さんが変わらない

同じ義眼師さんが担当してくれるのは安心感もありますし、相談もしやすいです。

(出張調整の場合はいつも同じ、っていうのは難しい時もあるかもしれません。)


希望をしっかり聞いてくれるが言いなりではない

こちらの希望・意見をしっかり聞いて掬い上げてくれるところ。
でもこちらの希望通りにただ作るのではなく、義眼師さん側の意見もしっかり伝えてくれるところ。

希望がベストとは限らないんです。
私達は素人で、その希望がデメリットになる場合はあります。
デメリットな場合ちゃんと伝えてくれることが重要。


説明を明確に、また疑問に対して明確な答えが返ってくるところ、人は信頼できます。



見た目だけでなく、成長のことを考慮してくれる

「眼窩の成長を促すため」
子供の場合、義眼には見た目以外にも重要な役割があります。

眼球がなくなるとその周りの組織は成長をやめてしまいます。なので刺激を与えて成長を促すために義眼は成長に合わせて変えていく必要があるそうです。

そのあたりの説明や考慮をした製作をしてくれているかどうかは大切です。






選び方のポイント、としていますが… オーダーメイドなので人対人。
最終的には信頼関係です。


私も一つしか行ったことがなく
比べることはできないのでここには名前は書きません。


でも二つ目もここで作ることにした一番の理由は信頼しているから。
(もし気になる方がいらっしゃれば、個人的にメールいただければお答えします)


みんな良い義眼師さんに出会えますように。